FD1231Tの一部のロットでNot Readyになる不具合

FD1231Tの一部のロットでNot Ready(ディスクの準備ができていません)
になる不具合が昨日発覚したのでお知らせします。

当サイトで配布しているものとの関係や影響
当サイトでFD1231Tを外付けFDDとして使う全ての記事の内容で確実に不具合が発生します。

対象ロット
P/N 134-506790-011-0のうちFDN143が採用されているもの。

現象と原因(と思われるもの)
Ready端子につながっている抵抗が151(150Ω?)になっているために
Ready信号ラインの電流が十分に吸い込めず電圧が規定の電圧まで落ちない。
そのためにメディアを入れているのにもかかわらずReady状態になっていないと判定される。
FDN139採用のものは0Ωであった。

対処方法
1.FDDの交換 2.オープンコレクタバッファを挟む 3.抵抗の交換
FD1231Tの互換FDDは種類が多いのでFDDごと交換してしまうのが一番安全です。

オープンコレクタバッファを挟む(未確認・あくまで想像)
本体ReadyラインとFD1231TのReady端子間にオープンコレクタバッファを挟む方法もあります。
VFO基板かフラットケーブルに加工が必要ですが。
FDD側の適切なプルアップの抵抗値はわからないので各自で調べてみてください。

抵抗の交換
メーカーがわざわざ150Ωの抵抗を使用している意味を考えればしないほうがいいです。
最悪何らかの拍子にFDN143が壊れます。少なくとも寿命は縮むでしょう。
それでもよければ交換してください。
正規の使い方(PC-9821に内蔵)しかしないのであれば絶対に交換しないでください。
なおこの改造をした結果について著者は一切動作保証しませんし責任を取りません。
またいかなる被害をこうむったとしても補償はいたしません。

下の画像の赤で囲った部分を0Ωの抵抗などに取り替えてください。

もし著者の改造したFD1231Tが壊れたときはまたここに追記します。

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