D88形式のFDイメージをシリアルポート経由で実機のFDに書き戻すプログラムを公開します。
他に書き戻す手段がないときの非常用です。
EPSON機やROM BASICを搭載していない機種ではDISK BASICを使用してください。
裏技的なものとしてはEPSONのSIPを起動する途中でSTOPキーを連打して
SIPのプログラムを起動させなければDISK BASICの代わりとして当プログラムが使用できます。
HDDにOSをインストールしたい方はSFD98win (シリアルFD98)を利用してみてください。
バグ報告
1200bpsで動作しないバグが発覚しました。9600bpsで使用してください。
1200bpsになっている人向け
メモリスイッチを初期化しないようにディップスイッチの設定を変更
rom basic上で以下の文を実行
10 def seg=&ha3fe
20 memsw2 = PEEK(&H6)
30 memsw2 = memsw2 and &hf0
40 memsw2 = memsw2 or &h8
50 out &h68,&hd
60 poke &H6,memsw2
70 out &h68,&hc
実行が終わったらリセットしてください。
改修など
2022/06/03 CH340等に対応するためにCTS状態を無視するオプションを追加
フロー制御ができなくなりますが9600bpsなので耐えてくれるでしょう。
最初にお読みください。(リスク等の説明)
*当アーカイブに含まれるデータやプログラムを使用した結果について
作者は一切責任を取りませんしいかなる損害に対しても補償はいたしません。
また、作者はソフトウェアのバグを修正する義務を負いません。
*当アーカイブに含まれるデータやプログラムのリスクについて
PC-98側においてメモリスイッチ等の内容の破壊やデータ損失の可能性があります。
*作者は完全なテストを実施していません。
事実誤認等の過誤があることを前提として扱ってください。
*使用料は無料です。サポートは一切ありません。
*当プログラムは個人使用や個人研究を目的としたものであり
金銭を得る目的での研究や業務で使用することはご遠慮ください。
*当アーカイブまたは当アーカイブに含まれるファイルの再配布には作者の許可が必要です。
必要なもの
PC-98×1実機(メインRAMおよびVRAMが故障していないこと)
ROM BASICまたはDISK BASIC
RS-232C(シリアル)リバースケーブル(クロスケーブル)
d88to98fdd.exeを動かすための.NET Framework 4以降の環境
できないこと
書き込み途中でキャンセル。中止するときはPC-98×1をリセットしてください。
D88形式以外のFDイメージの書き戻し。
複数枚まとまったD88イメージには対応してません。
不良セクタがあるメディアに対しては無視して書き込まれるかエラーが出て停止します。
2Dの書き戻しには対応してません。また320K I/FのFDDに対しては使用できません。
FDCを直接たたかないといけないような変態フォーマットには対応してません。
イメージ化はできません。書き戻し専用です。
使い方
Windows機のシリアルポートとPC-98のRS-232Cポートをリバースケーブルで接続します。
PC-98×1の実機のBASICを起動します。
d88to98fdd.exeを起動します。
同梱のbasic.binと同じフォルダで実行してください。
シリアルポートとボーレートを設定します。
ボーレートはPC-98×1のメモリスイッチの設定にあわせてください。
大体のケースで1200bpsか9600bpsに設定されていると思います。
D88イメージファイルをドラッグアンドドロップします。
プログラムの指示に従ってください。
ドライブ指定ができないので不用意にFDを入れないように!!!
直前に使用していたFDの抜き忘れに注意。
9600bpsでおよそ30分で終了すると思います。
書き込みが終了したり失敗した後はPC-98×1をリセットしてください。
FD種別強制
スイッチで種類を切り替えるタイプの外付けFDD用のオプションです。
初代PC-9801,E,F,M,VF,U(VM以前のFDD)またはPC-9801-15などでは
FDBIOSの仕様によりこのオプションを使用しても変わりません。
この機能を利用すれば2モード機に3モードの外付けFDDをつないで1.44Mの書き込みが行えます。
CTS無視
CH340等のUSBシリアル変換ケーブルを利用する場合にチェックしてください。
フロー制御ができなくなりますがとりあえずは動作するようになります。
うまくいかない場合
不正終了する場合は実行ファイルと同じフォルダにbasic.binがあるか確認してください。
リバースケーブルの結線や変換コネクタの仕様によってはうまく通信ができないことがあります。
load “COM:N81NN”でPC-98×1が暴走する場合はボーレートなどを確認してください。
書き込み開始後に暴走する場合は通信状態を確認してください。
外付けFDDの場合はモードが正しく切り替わっているか確認してください。
CTS無視やFD種別強制をチェックしてみてください。
作者のテスト環境
ROM BASIC:PC-9801RX21,PC-9801E
N88 DISK BASIC:PC-9821V166,PC-486MV
EPSON DISK BASIC:PC-486MV
CRC-FD3.5WS(3mode化改造済)
記事を読んで全ての項目に同意できる方はダウンロードに進んでください。
同意してダウンロードする->d88to98fdd.zip
もしリンクをしたい方がいましたらここ(https://pc98.asukadns.net/?p=264)にお願いします。